「帳簿のつけ方がわからない!』 困った時は青色申告会を活用しよう
青色申告とは、「複式簿配方式」での申告が義務づけられるかわりに、青色申告の特典である、様々な控除が受けられるようになる納税制度のことです。このページでは、青色申告をしたい事業者の強い味方である「青色申告会」についてご紹介しましょう。
〇 青色申告会とは
青色申告会とは、青色申告の提出方法や帳簿のつけ方などの指導を行っている納税者餓体のことです。昭和25年にはじめて青色申告の受付が開始されて以来、行政と協力しながら日本の公平な税制を支えてきました。
〇 青色申告会はどんな人が運営しているの?
青色申告会は、実際に青色申告を行っている小規模事業者(納税者)を中心に構成されています。会の運営費は青色申告会の利用者が支払う会費や指導料などによってまかなわれており、役員やスタッフもボランティアで活動するなど、営利目的ではない点が特徴です。
〇 青色申告会はどこにあるの?
青色申告会は日本全国にあり、それぞれ管轄地域が異なります。青色申告会を利用する場合はSまず自分の納税地(住まいのある地域)を担当している青色申告会を調べることから始めましょう。「全国青色申告会総連合』ホームページにある窓口検索を使えば、住所などから地元の青色申告会を検索することができます。
〇 青色申告会のサポートを受けるには
全国にある青色申告会の多くは会員制であり、サポートの利用には入会金・年会費・記帳指導料といった利用料金がかかります。必要になる費用や価格帯は会ごとに異なりますが、似下の価格帯がおよその相場といえるでしょう。
 ・ 入会金: 1,OOO円
 ・ 会費:月額600円  年額7,200円前後
(入会時期によって年額が割引になるケースもあり)
入会前に各青色申告会のホームページ等で確認しておくと安心ですね。
〇 入会は繁忙期以外がおすすめ
青色申告会への入会は、基本的にいつでも可能です。しかし、確定申告シーズンである1~3月は青色申告会の繁忙期であり、入会手続きに時間がかかる可能性があります。また、1~3月は記帳の指導希望者も多く、なかなか予約が取りにくい事態も予想されます。
よって、青色申告に慣れないうちは年内の入会がおすすめです。早めに入会することにより、十分な入会説明や下記に記載するサービスをより受けやすくなるでしょう。
〇 青色申告会に入会するとどんなサービスが受けられる?
青色申告会に入会すると、以下のようなメリットがあります。
〇 記帳や決算の指導を受けられる
帳簿のつけ方や申告の仕方など、青色申告に必要な基礎知識の指導を受けられます。複式簿記がまったくわからない場合でも、個人のペースやスキルにあわせて学べる点がメリットです。地元の個人事業者が指導員として相談に乗ってくれるところも魅力といえますa
〇 『小規模企業共済」などへの加入のサポートを受けられる
小規模企業共済とは、小規模事業者の所謂「退職金」を積み立てる制度です。小規模事業者が事業をやめた時や、役員から退いた時などに、これまでの掛金と事由に応じた共済金を受け取ることができます。
青色申告会は小規模企業共済の委託団体であり、加入手続きの受付も行っています。
〇 記帳代行
年会費等とは別に料金がかかりますが、青色申告に欠かせない「日々の記帳」を代行してもらえます。青色申告会によっては実施していない場合や、すでに定員が埋まっている場合もあるため、事前の確認が必要です。また、代行にかかる費用は仕分数などによって異なります。定員の確認とあわせて、各青色申告会に見積もりをお願いするとよいでしょう。
他にもある青色申告会のメリット
その他、青色申告会会員にはさまざまな特典が設けられています。
〇 福利厚生
青色申告会では、会員の生活をサポートするさまざまな制度を設けています。たとえば「全青色共済疾病入院補償」等の共済制度は、リーズナブルな掛金で手広い保障を受けられると評判です。その他、融資制度の斡旋や健康診断の案施など、各会によってさまざまな支援が用意されています。
入会の際は、どんな福利厚生があるのかを確認してみるといいかもしれませんね。
〇 経営相談も可能
青色申告会では、税務申告以外の悩み(法律相談や経営上の相談)も随時受け付けています。税理士やファイナンシャルプランナーの紹介を受けられることもあるので、事業にお悩みの方は積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
〇 異業種交流
各青色申告会では、会員を対象とする講習会や研修旅行が定期的に実施されるケースも珍しくありません。集会への参加をきっかけにして、地元のコミュニティと交流をはかったり、人脈を広げたりすることもできるできるでしょう。

トップページへ